分布.
韓国(済州道 漢拏山)
特徴.
実が赤いヤドリギである。.
葉.
茎と葉は緑色で、冬の景色を美しく見せてくれる. 。葉は対生していて披針形であり、長さは3~6cm、幅は6~12cm、先は鈍く基部は丸く、下に行くほどどんどん狭くなる. 。 葉柄は無く濃い緑色で、葉は厚く光沢が無い。.
花.
開花期は4月で雌雄異株、頂生し花柄が無く黄色で、小苞は杯状で、花披は鐘のようであり4つに分かれ、雌蕊には柄が無い。.
実.
丸く赤く熟し、直径は6mm程度で、先に花披裂片と雌蕊が残っている。.
茎.
カササギの巣のような形に伸び、緑色になる。. 枝は叉状に分かれ、丸く黄緑色で毛が無く、節の間が3~6cmでつるつるしている。.
根.
寄生植物である。.
生育環境.
夏は半日陰で育ち、冬は日光を多く浴びる. 。露地で越冬し、16~30℃でよく育ち、環境耐性は普通である.
繁殖方法.
繁殖は非常に難しいが、実を食べた鳥の排泄物を通じてのみ広がり発芽する. 。クヌギ等の茎に傷を少し付け、べたべたした種子と共に土に埋めておくと発芽する。.
栽培特性.
移植が難しい。.
利用案.
漢方で実を薬用に使用し、特に桑から育つヤドリギは桑上寄生と言い、薬用価値がより高い。.
ヤドリギの成分.
イソフラボン、ビスコトキシン、レクチン、多糖体、サポニン等の成分がヤドリギには豊富であり、がん細胞の成長を防ぎ、抗がん作用が優れている。.
ヤドリギの効能.
ヤドリギは、ヨーロッパではすでに抗がん剤として開発され使用されており、ヤドリギに関する研究論文が3,000本程度発表されていて、Iscadour, Heixor Abnoba等、400箇所の病院の臨床で腫瘍抑制剤として使用されている。韓国のヤドリギ研究の結果によると、江原道地域の宿主となった木から育った寄生木ヤドリギを、雄のBlab/cマウスの抗体生成のためにヤドリギLectinlマウス試験を行った結果、乳がん、子宮がん、胃がん、肝臓がん、肺がん、リンパ腫等に使用する抗生剤と比較した時、細胞株に細胞毒性が卓越しているものとの発表もなされた。.
ヤドリギは韓国・日本・台湾・中国・ヨーロッパ・アフリカ等の地に分布する. 。特に、実が赤く熟すものをアカミヤドリギ(for.rubroauranticum)と言い、済州道の漢拏山で育つ。 .
출처: 국립수목원 국가생물종지식정보 : 식물